便秘 基礎知識

便秘を明確に定義することは難しい!

「便秘を解消してスッキリスムーズな生活を手に入れたい!」だったらまずは敵を知らないとダメですね。

 

ここでは便秘の基礎知識として知っておいた方がいい便秘についてのあれこれをみなさんと一緒に見ていきます。

 

便秘の定義について

まずは便秘の定義について見ていきます。そもそもどんな症状、どれくらい便がでないと便秘と呼ばれるのでしょうか?

 

実は便秘には明確な定義がなされていません。

 

一般的に病院で医師に診察してもらって診断書をだしてもらったら便秘が確定することになっています。しかし、現状では多くの人が便秘と医師に診断されることはないものの「自分は便秘だ」と実感しているはずです。

 

健康な人と比べると分かりやすい

普通の健康な成人の排便回数は1日に1回か2回と言われています。毎日ご飯を食べれば、毎日食べた分は出て行くのが普通ですね。

 

食事の量にもよりますが、厚生労働省が出した日本人の食事摂取基準の概要によれば、1日に必要な推定エネルギー必要量(kal/日)は成人男性でおよそ2500kal、女性で2000kal前後となっていてこれくらいの量をバランスよく取っていればだいたい毎日排便できるそうです。
(参照元:厚生労働省日本人の食事摂取基準(2015年版)の概要(PDF:433KB))

 

ただ、実際には自分はまったく便秘ではないと考えている人の中には2日に1回とか、3日に一回が普通と言う人もいますから一概に排便の回数によって便秘を定義するのは難しいのが現状です。

 

毎日出ていてもスッキリしないのは注意が必要

通常、排便を終えると自分で出しきった感を自覚できるものです。いわゆる「スッキリしたなぁ感」が得られるんですね。

 

便がたまると便が腸内の壁(腸壁)をギュッと押すことで脳に信号がいきます。脳が信号を受け取ることで腸のぜん動運動が活発になり排便に至るわけですが、便がでてもスッキリしないというのはずっと腸から脳へ「まだ便が残っているよ」とサインを送り続けている可能性があるのです。

 

毎日していてもちょっとしか出ない。スッキリ感がない。膨張感が消えない場合は腸内に便が残っている可能性があるんです。

 

腸内に便がずっと残ってしまうと悪玉菌が増殖していろいろな身体の不調を訴える原因になります。

 

毎日出ていてもスッキリ感がない、お腹の張りななくならない場合は便秘を疑うべきですね。

 

日本人の25人に一人は便秘

厚生労働省が毎年行なっている国民基礎調査によると「自分は便秘がちである」と自覚している人は男性で1,000人中26人、女性では1,000人のうち48人にも上ります。
(参照元:厚生労働省 平成25年度国民基礎調査の概況

 

数にして450万人、日本人のおよそ25人に一人が便秘を自覚しているということになります。これだけ便秘が身近ですから、ついつい便秘が「病気」であることを忘れてしまいがちになってしまっています。

 

あまりにも身近で慢性化している人は便秘であることが日常となっているため「便秘が病気」であると認識できなくなっているんですね。

 

ただ、便秘は放おっておくと重篤な病気を引き起こす原因になります。便秘が日常的になっている人ほど便秘を病気と認識して正しい処置を講じる必要があるんです。

 

便秘は機能性便秘と器質性便秘に分かれる

「便秘」と一口で言ってもいろいろあって症状や原因によって幾つかに分類されます。

 

大別すると「機能性便秘」と「器質性便秘」に分けられるんですが、細い部分を簡単におさらいしておこうと思います。

機能性便秘

「機能性便秘」は読んで字のごとく、排便に関わる器官の「機能」になんらかの異常があって便秘になることです。

 

排便するための機械に司令を送るプログラムに異常があって上手く機能しなくなっているようなイメージです。

 

どこの部分が調子が悪いのかで、さらに「弛緩性便秘」「けいれん性便秘」「直腸性便秘」の3つの種類に分類されます。

 

便秘がちな人、慢性的に便秘になる人はこの3つのうちのどれかにあたります。

 

機能性便秘はこんな感じでさらに細かく分類されます。

(出典:大正製薬さん 便秘の仕組みについて

 

弛緩性便秘

図の(1)の部分、結腸といって出口(直腸)へと続く通路部分のぜん動運動が弱くなって便が先に進まない症状が原因でなる便秘のことを指します。

 

便の水分不足だったり、食物繊維が少なくて柔らかい便をつくることができない場合におきます。女性の場合、筋力が足りなくて起こる場合もあります。

 

便を押し出す力が上手く働かない症状

 

 

けいれん性便秘

図の(2)の部分、心理的なストレスや自立神経の乱れが原因となって腸のぜん動運動が強くなりすぎたり、緊張状態が続くと引き起こされる症状です。

 

便秘だけでなく下痢も引き起こされてしまう病気で近年では過敏性腸症候群の症状として増えている便秘です。

 

腸がけいれんを起こして便が詰まってしまう症状

 

 

直腸性便秘

図の(3)、出口付近(直腸)まで便が来ているのに便意が脳に伝わらずにどんどん便が硬くなってしまう症状です。出すのを我慢するのがクセになると脳が便意を催す司令を出さなくなってしまいます。

 

特に会社や学校などで恥ずかしいなどの理由で我慢をしてしまう女性に多くみられる症状です。

 

我慢をしてしまうと脳から「出して!」の信号が来なくなってしまう

 

器質性便秘は便秘以外の問題が潜んでいる?

腸の働き(機能)ではなくて、腸そのもの(器質)に物理的な異常があっておこる便秘です。

 

排出するための機械の部品が壊れてしまっているようなイメージです。

 

多くの場合、他の病気が引き起こす症状の一つとしての便秘として発症されます。腸閉塞、腸捻転、大腸がん、腹膜炎などの病気に多く見られます。

 

腸に炎症が起きたり、粘膜に異常があったりすると起こる便秘で、普段は便秘ではない人が突然便秘になりだしたりする場合にはこの器質性便秘の疑いがあることも予想されます。

 

まとめ

一口に便秘といってもこのように症状によって細かく分類され、治療や対策方法も自ずと変わってきます。

 

しかし、病気に由来しない便秘、「弛緩性便秘」「けいれん性便秘」「直腸性便秘」などは食生活や生活習慣の改善とともに快方に至るケースの多い便秘です。

 

まずは自分の便秘がどの便秘なのかを知ることで、適切な措置を講じることができるようになります。

慢性的な便秘に悩まされている人は特に便秘に慣れてしまって、便秘を「深刻な病気」と認識しない場合がありますが、放おっておくと重篤な病気を引き起こす可能性もありますから、長引いたり改善しない場合には速やかに医療機関を受診して医師や薬剤師の指示を仰ぐべきです。

 

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